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2024.06.03
緩衝材とはどのような役割りを果たすもの?種類や特徴について知っておこう
製品を輸送する際、箱の中に入れるものが緩衝材です。
しかし、緩衝材といっても多くの種類があります。
本記事では、緩衝材の役割りや種類、それぞれの特徴をご紹介します。
緩衝材とは
緩衝材とは、物品が衝撃や振動から保護されるように設計された材料です。
製品が輸送中や保管中に受ける可能性のある損傷を防ぐために使用されます。
緩衝材の利用目的は、衝撃を吸収し、製品が直接硬い表面に当たるのを防ぐための「クッション」を提供することです。
これにより製品が落下したり、他の物体にぶつかったりした場合でも、製品自体は安全に保たれます。
緩衝材は、電子機器、ガラス製品、陶器、家具など、輸送中に破損しやすい商品の包装に特に重要です。
緩衝材の種類と特徴
緩衝材には、さまざまな形状、サイズ、材料で作られたものがあります。
ここでは、緩衝材の種類と特徴について解説します。
エアー緩衝材 (エアークッション) (空気緩衝材)
エアー緩衝材は、ポリエチレンシートを2枚組み合わせて、空気を封じ込めた緩衝材です。
軽量でしなやかであり、多様な製品の形状に対応し、水に強い性質も持っています。
エアー緩衝材は製品を梱包したり、輸送中の衝撃から保護したりするために使用されることが一般的です。
気泡緩衝材 (エアーキャップ)
気泡緩衝材は、別名エアーキャップやエアーバック、エアーパッキン、エアークッション、ミナパック、エアセルマットなどとも呼ばれる、ポリエチレン製のフィルムで粒状の気泡を包んだ緩衝材です。
軽量でクッション性が高いため、壊れやすいものや精密機械に適しています。
柔軟性があり、どのような形状のものにもフィットするのが特徴です。
また透明であるため、梱包後でも品物を確認できます。
気泡緩衝材は小物から大物まで幅広く使用され、一般的な梱包・緩衝材として定番です。
バラ緩衝材
バラ緩衝材とは、発泡緩衝材の一種で、まゆ玉状に加工された緩衝材です。
特徴
・隙間埋め:ダンボール箱の隙間を埋めるのに最適です。
・軽量:他の緩衝材と比べて軽量なので、輸送コストを削減できます。
・環境に優しい:再生紙やバイオ素材で作られた製品もあります。
・衝撃吸収:優れた衝撃吸収性を持っているので、壊れやすい製品の梱包に適しています。
・扱いやすい:バラ状なので、必要な量だけ取り出して使用できます。
種類
・素材:ポリプロピレン、コーンスターチ、リサイクル紙など
・形状:小粒、中粒、大粒など
・包装:小袋、箱詰めなど
用途
・精密機械
・家電製品
・家具
・食品
・ギフト
選び方
・製品の重量と形状:重量や形状に合わせて、適切なサイズのバラ緩衝材を選びましょう。
・素材:環境に配慮したい場合は、再生紙やバイオ素材で作られた製品を選びましょう。
・用途:用途に合わせて、必要な衝撃吸収性を持つ製品を選びましょう。
使用例
1. ダンボール箱の底にバラ緩衝材を敷き詰めます。
2. 製品をダンボール箱の中に入れ、バラ緩衝材で隙間を埋めます。
3. ダンボール箱の蓋をして、テープで止めます。
注意点
・バラ緩衝材は燃えやすいので、火の近くで使用しないでください。
・小さな子供の手の届かないところに保管してください。
緩衝材の選び方
緩衝材を選ぶときには、以下のポイントに留意しなくてはなりません。
- 商品の大きさに合わせて選ぶ
- コスト面を考慮して選ぶ
- 耐久性と再利用性を考慮して選ぶ
- 環境への影響を配慮して選ぶ
- 運送規定と法的要件に注意して選ぶ
以下で、それぞれの選び方を解説します。
商品の大きさに合わせて選ぶ
商品のサイズに応じて適切な緩衝材を選ぶことが重要です。
小さな本やCDに適した緩衝材
小さな本やCDの梱包には、エアー緩衝材やプチプチシートがおすすめです。
エアー緩衝材は、エアクッションとも呼ばれ、中に空気を含んだ樹脂製の袋です。
軽量でかさばらず、優れた衝撃吸収性を持っています。
プチプチシートは、気泡緩衝材とも呼ばれ、表面に大小の気泡が突起状になったシートです。
エアパッキンよりも柔軟性があり、本の形に沿って包み込むことができます。
〇エアー緩衝材とプチプチシートの選び方
・本の大きさ:本の大きさに合わせて、適切なサイズのエアー緩衝材やプチプチシートを選びましょう。
・本の厚さ:厚さのある本には、厚めのエアー緩衝材やプチプチシートを選びましょう。
・素材:環境に配慮したい場合は、再生紙やバイオ素材で作られたエアー緩衝材やプチプチシートを選びましょう。
〇梱包方法
1. 本やCDをエアー緩衝材やプチプチシートで包みます。
2. ダンボール箱の底にエアー緩衝材やプチプチシートを敷き詰めます。
3. 本やCDをダンボール箱に入れ、エアー緩衝材やプチプチシートで隙間を埋めます。
4. ダンボール箱の蓋をして、テープで止めます。
〇その他
本やCDを直接ダンボール箱に入れると、傷がついてしまう可能性があります。必ず緩衝材で包んでから梱包しましょう。
ダンボール箱に隙間が多いと、本やCDが動いてしまい、傷がついてしまう可能性があります。
隙間を埋めるために、エアー緩衝材やプチプチシートを十分に使用しましょう。
輸送中の衝撃から守るために、ダンボール箱を二重に梱包するのもおすすめです。
〇補足
新聞紙や古着などの廃材を緩衝材として利用することもできます。
ただし、新聞紙は湿気に弱いため、水濡れには注意が必要です。
段ボールを細かく刻んだ緩衝材も販売されています。
こちらも環境に優しい素材です。
大型の家具や不定形の商品に適した緩衝材
大型の家具や不定形の商品を梱包するには、バラ緩衝材や発泡スチロールがおすすめです。
バラ緩衝材は、発泡スチロールをまゆ玉状に加工した緩衝材です。
軽量でかさばらず、優れた衝撃吸収性を持っています。
また、隙間を埋めるのにも最適です。
発泡スチロールは、プラスチック製の緩衝材です。
軽量で強度があり、衝撃に強いのが特徴です。
家具などの形状に合わせて加工することもできます。
〇バラ緩衝材と発泡スチロールの選び方
・家具の大きさ:家具の大きさに合わせて、適切なサイズのバラ緩衝材や発泡スチロールを選びましょう。
・家具の形状:家具の形状に合わせて、バラ緩衝材や発泡スチロールをカットしましょう。
・素材:環境に配慮したい場合は、再生紙やバイオ素材で作られたバラ緩衝材や発泡スチロールを選びましょう。
〇梱包方法
1. 家具をプチプチシートやダンボールで包みます。
2. ダンボール箱の底にバラ緩衝材や発泡スチロールを敷き詰めます。
3. 家具をダンボール箱に入れ、バラ緩衝材や発泡スチロールで隙間を埋めます。
4. ダンボール箱の蓋をして、テープで止めます。
〇その他
・家具の角や突起部分は、特に丁寧に梱包しましょう。
・ 重量のある家具の場合は、ダンボール箱を二重に梱包するのもおすすめです。
・輸送中の衝撃から守るために、家具にワイヤーやロープをかけて固定するのも効果的です。
〇補足
毛布やタオルなどの布類を緩衝材として利用することもできます。
ただし、湿気に弱いため、水濡れには注意が必要です。
エアー緩衝材やプチプチシートを組み合わせることで、より効果的に梱包することができます。
コスト面を考慮して選ぶ
緩衝材の選定するときには、コストバランスも考慮する必要があります。
送りたい商品の特性や重要度に応じて、適切な緩衝材を選びましょう。
耐久性と再利用性を考慮して選ぶ
商品の輸送や保管に何度も使用する場合、耐久性が重要です。
例えば、エアー緩衝材は再利用が可能で、繰り返し使用できます。
一方、気泡緩衝材は一度使用すると破れやすいため、使い捨ての場合に適しているでしょう。
環境への影響を配慮して選ぶ
環境に配慮する場合、リサイクル可能な緩衝材を選ぶことが重要です。
具体的には、エアー緩衝材はリサイクルが難しい場合がありますが、気泡緩衝材はリサイクルできるものもあります。
運送規定と法的要件に注意して選ぶ
一部の運送業者は、特定の緩衝材を使用することを求めています。
運送規定や法的要件を確認し、適切な緩衝材を選びましょう。
緩衝材は用途に合わせて適切なものを選ぶことが大切
緩衝材は、製品が輸送中や保管中に起こりうる衝撃や振動から保護するために設計された材料です。
物品が損傷を受ける可能性がある状況で、それを防ぐ役割りを果たします。
また、緩衝材は種類によって特徴が異なるため、緩衝材を選ぶときは用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
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