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2024.06.10
梱包と包装の違いを解説。それぞれの目的と利用場面とは!?
製品を出荷したり、販売したりするときには、梱包や包装するのが一般的です。
しかし、梱包と包装を混同し、それぞれがどのような意味なのかを把握できていない方もいるかもしれません。
本記事では、梱包と包装の違い、梱包資材と包装資材の違いについてご紹介します。
梱包とは
梱包とは、商品が輸送中に破損しないようにダンボールなどで包む作業です。
主な梱包方法には、以下のものが挙げられます。
- ダンボール梱包:もっとも一般的な方法で、さまざまなサイズのダンボールを使用して荷物を包む
- 木枠梱包:重量のある荷物に適した木箱を使用
- 真空梱包:酸化を防ぐために酸素を取り除いて真空に近い状態で梱包
- スチール梱包:スチール製の容器で重量物を梱包
- スキッド梱包:木製またはスチール製の土台の上に荷物を積む方法で、コンテナと組み合わせて使用
- バンドル梱包:荷物をバンドルで結束して固定
- パレット梱包:長方形の台(パレット)の上に荷物を置き、ストレッチフィルムやバンドで固定
なお、梱包作業は「外装」と「内装」に分けられます。
外装作業ではおもにダンボールを使用し、内装作業では緩衝材を使って商品を保護することが一般的です。
梱包資材とは
梱包資材は、商品を輸送中に保護するために利用されます。
梱包資材は、各製品の特性や保護の必要性、輸送や保管方法に応じて、さまざまな素材や形状のものがあるのが特徴です。
日本工業規格(JIS)では、包装を外装(外部の包装)、内装(内部の包装)、個装の3つに分類されています。
包装とは
包装とは、物品の価値や状態を維持するために、適切な材料や容器を使用して物品を収納する技術や、その施された状態のことを指します。
包装は製品の輸送や保管、取引、使用などの場面で重要です。
包装資材とは
包装資材とは、商品の価値と状態を維持するために使用される材料や容器です。
例えば、紙やプラスチック製のものなどが挙げられます。
包装はデザインや衛生面にも影響を与え、商品性を向上させるのが特徴です。
包装資材は、物品の輸送や保管、取引、使用などにおいて重要な役割を果たしています。
【具体例】梱包資材と包装資材
梱包資材と包装資材は、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、梱包資材と包装資材の具体例について解説します。
梱包資材の具体例
梱包資材は、商品を輸送や保管中の損傷から保護するために使用されます。
これらの資材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ダンボール箱
商品を保護し、宅配便で利用される一般的な梱包資材です。
形状やサイズ、材質にはさまざまな種類があります。
メール便ケース
ネット販売などの個人間取引で利用される、コンパクトな梱包資材です。
さまざまなサイズや材質があり、送料を節約できる場合もあります。
宅配袋
書類や小物の発送に便利な袋で、材質にはクラフト紙や防水加工されたものがあります。
形状や封緘シールの付加など、作業性に優れているのが特徴です。
緩衝材
商品を包み、保護するために使用されます。
代表的なものにプチプチ(エアーパッキン)があり、他にもさまざまな種類がありますが、商品によってはかさばることがあるため注意が必要です。
封緘材
ダンボール箱を組み立てる際に使用されるテープで、透明なOPPテープやクラフトテープ、布テープなどがあります。
その他にも、PPバンドやストレッチフィルムなどがありますが、用途に応じて選択することが必要です。
包装資材の具体例
包装資材には、さまざまな種類があります。
紙
- 液体紙パック:ブリックタイプやペーパー缶タイプで、ジュースなどの液体商品を包装する。印刷がしやすくリサイクルも可能
- 紙トレイ:製弁トレイや絞り形成トレイなど。食品の品質維持とデザイン性を両立させる
- ダンボール:重い商品や外装用に使用され、耐水性や耐油性が低いため内側にプラスチックをラミネートすることもある
プラスチック
- ボトル:飲料や調味料用のボトル。PE、PP、PS、PETなどの素材が一般的
- フィルム包装:菓子、パン、肉、魚、カップ麺などの食品類に使われる柔らかいプラスチックフィルム。耐水性や耐熱性を調整できる
金属
- 缶詰:食品や清涼飲料水の包装に使用される。耐衝撃性が高く、遮光性やガスバリア性も優れている
ガラス
- お酒や調味料の瓶:透明性があり、高級感のある保存容器として使用される。重くてかさばるため、他の素材への移行も進んでいる
軟素材(軟包装)
- 食品包装:菓子、パン、肉、魚、カップ麺など。柔らかいプラスチックフィルムで包装される
梱包と包装の違いを理解して用途に合った資材を選択しよう
梱包と包装の違いについて、紹介してきました。
梱包素材・包装資材は、商品の保護や鮮度維持、デザイン性、環境への配慮など、さまざまな目的に合わせて選ばなくてはなりません。
適切な梱包素材・包装資材を選択するときは、本記事で紹介してきた具体例も参考にしてみてください。
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