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2024.06.19
商品の物流・輸送で起こる破損事故は何が原因?対策を考えよう
商品の物流・輸送時における破損事故は、ステークホルダーや顧客に迷惑をかけ、企業の信頼を失墜させるため、可能な限り回避しなくてはなりません。
そのためには、破損事故が発生する原因や対策を知っておくことが大切です。
本記事では、商品の物流・輸送で起こる破損事故について、原因や対策をご紹介します。
物流・輸送で起こる破損事故の原因
ここでは、商品の物流・輸送で起こる主な破損事故の原因をご紹介します。
- 落下:荷物の取り扱い中に落としてしまうことがある
- 振動:輸送中の振動により、商品が破損する可能性がある
- フォークリフト突き当て:フォークリフトの操作ミスにより、荷物に衝撃を与えてしまうことがあるため注意が必要
- 転倒:積み上げた荷物が、転倒してしまうことがある
- 荷崩れ:積み上げた荷物が崩れてしまう可能性があります。
- 水濡れ(汚れ・カビ・錆び):雨、汚れ、カビなどが原因で、輸送中に荷物が濡れてしまうことがある
- 衝突:荷物同士が衝突してしまうことがある
破損事故の原因はさまざまですが、これらは対策をすることでほとんどのことが防げます。
次項で詳しくご紹介します。
物流・輸送で起こる破損事故を防ぐ方法
ここでは、商品の物流・輸送で起こる輸送時の破損事故を防ぐ方法をご紹介します。
資材(緩衝材など)の活用
緩衝材は商品を梱包する際に使用する資材で、外から受ける衝撃を和らげる役割を果たすものです。
エアパッキン、ミラーマット、エアークッション、紙パッキン、巻ダンボールなどの種類があり、それぞれ異なる特性を持ちます。
商品の特性に合わせて最適な緩衝材を選択し、使用することで、商品を安心して発送できるのがメリットです。
梱包方法の見直し
ダンボール箱の底抜けを防ぐためには、十字やH字にテープを貼ることが有効です。
また重いものを下に、軽いものを上に入れて重心を安定させるのも効果的でしょう。
さらに、底部をテープ止めして箱を組み立てる際には、テープを十字型に底の中心部で交差させて貼ることで、ダンボールの底の強度を高めることが可能です。
ショックウォッチの導入
ショックウォッチとは、落下や衝撃の有無を色の変化で確認できるラベルタイプのデバイスです。
貨物に貼り付けることで、作業者への注意喚起となり、破損トラブルを未然に防ぐ効果が期待できます。
また、一定の閾値を超える衝撃を受けた際に製品中央部にあるチューブが赤変すると、元の状態に戻らないため、重要な経由ポイントや積み換え箇所でショックウォッチの赤変をしっかり確認・管理することで、トラブル発生ポイントを明確にすることが可能です。
物流現場やオペレーションの見直し
作業環境を整備し、作業の動線を最適化し、作業プロセスを標準化します。
商品や梱包箱に「取扱注意」や「上積み禁止」などのラベルやシールを明示するといった対策の検討・実施も必要です。
社員教育の強化
教育は新入社員だけにすればよいわけではありません。
ベテラン社員に対しても、梱包技術、荷物の取り扱い方法、安全管理に関する知識を更新するための研修を行います。
物流DXの導入
物流プロセスにデジタルトランスフォーメーション(DX)を取り入れることを検討してみましょう。
作業の自動化と効率化が進み、商品の破損リスクを大幅な低減が期待できます。
外装(ダンボール)や緩衝材の選び方
外装や緩衝材は、用途に応じて適切なものを選択することが大切です。
外装や緩衝材の選び方を確認しておきましょう。
外装(ダンボール)を選ぶポイント
ダンボールは、商品を保護するための主要な外装材料であり、その選択は非常に重要となります。
ダンボールを選ぶ際の主なポイントは、以下のとおりです。
形状と規格
ダンボールにはさまざまな形状と規格があります(A式、B式、C式、N式など)。
これらはそれぞれ異なる特性を持ち、特定の用途に適しており、例えばA式は強度が高く、重い荷物の梱包に適しているのが特徴です。
一方、B式は組み立てが容易なため、スピーディに梱包できますが、底面の強度が低いため、重い荷物の梱包には向きません。
サイズ
ダンボールのサイズは、梱包する商品のサイズと数量に応じて決定されます。
また、運送業者によっても規格が異なるため、利用する運送業者の要件に合わせたサイズを選ぶことが重要です。
強度
ダンボールの強度は、梱包する商品の重量に応じて選択しなくてはなりません。
重い商品には厚みのある丈夫なダンボールを使用し、軽い商品には薄めのダンボールでも十分です。
緩衝材を選ぶポイント
緩衝材は、商品を外部の衝撃から保護するために使用される資材です。
以下で、緩衝材を選ぶ際の主なポイントをご紹介します。
商品によって選択
緩衝材は、送る商品に応じて適したものを選ばなければなりません。
衝撃に弱い商品には適切な緩衝材を選び、衝撃に強い商品には必要以上の緩衝材を使わないのがポイントです。
費用のバランスを考慮
緩衝材を選ぶ際には、配送にかかるコストと緩衝材のコストのバランスを考慮することが重要です。
緩衝材の種類
緩衝材にはさまざまな種類があり、それぞれ特長が異なります。
用途に応じて適切な緩衝材を選択し、大切な商品を保護することが必要です。
例えば、気泡緩衝材はクッション性が高く、軽量で防水性があり、商品を包んだり、隙間に詰めたりするのに適しています。
まずは破損事故の原因をしっかりと把握しよう
商品の物流・輸送で起こる破損事故の原因や対策について紹介してきました。
対策を総合的に実施することで、物流プロセスにおける商品の破損リスクを大幅に低減し、企業の信頼性と顧客満足度の向上につながります。
物流の破損事故は避けられないリスクの1つですが、顧客だけでなく、運輸・郵便業界に属する企業にとっても大きな損失をもたらす可能性が高いものです。
そのため、物流の破損事故が発生した際には原因を把握して、再発防止に努めることが重要となります。
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